原虫が原因で生じる膣感染症トリコモナス膣炎にはご注意を

2020年01月27日

性病は性行為が原因で感染するものばかりではありませんが、そのひとつにはトリコモナス膣炎を挙げることができます。膣炎と聞くとセックスが原因ではないかと思う人も多いかもしれませんが、セックス以外にも公衆浴場やプールなどの利用が原因で感染してしまうことがある病気なので、性経験がない子供でも感染することがあるのです。トリコモナス原虫が原因となって発症するトリコモナス膣炎は、性行為時に気をつけていても、他の感染経路でうつる可能性があるので、注意しておきましょう。

たとえば、トリコモナス膣炎は公衆浴場やプールにあるイスに座ったり、浴槽のフチやプールサイドに腰かけたりすることで感染することがあります。基本的に水中で感染してしまうことはありませんが、感染者が座ったイスなどを媒介してトリコモナス原虫を身体に取り込んでしまうことがあるのです。特に大量の利用者がいる施設や衛生管理が徹底されていない施設は、感染する確率が上がりやすいと言えるでしょう。

他にもタオルや下着の共有によって感染することもあります。家族に感染者がいれば同じタオルや下着を使用することで感染してしまうことがありますし、公衆浴場やプールで貸し出しているタオルの管理が杜撰であったり、一度誰かが使用したものを使ってしまうと感染したりすることがあるのです。トイレの便座から感染することもあるので、公衆トイレやお店のトイレを利用するときにも気をつけなければならないでしょう。

男性の場合はトリコモナス原虫が尿道に入り込んでも、排尿時に体外へ排出できることがありますが、女性の場合は一度身体に入り込むと排出することが難しくなって、トリコモナス膣炎を生じてしまいます。女性が発症するとかゆみやおりものの異常を感じることが多くなるでしょう。陰部のかゆみやおりもの量の増加などがあった場合は、トリコモナス膣炎の可能性も疑ってみたほうが良いと言えます。人によっては排尿時の痛みなどもあり治療が長引くと苦しい思いをすることになりますので、トリコモナスに感染しているような症状があらわれたら早めに治療を進めてください。

トリコモナス膣炎にならないようにするためには、公衆浴場やプールでイスなどに座るときには一度お湯を流すようにしたり、便座に座る前にはアルコール除菌を行ったりすることができるでしょう。この他に、たとえ家族であってもタオルや下着の共有は行わないようにしたり、衛生管理が不十分である温泉施設やプール施設は利用しないようにしたりすることも予防として実施できます。男性と違って女性の体内にトリコモナス原虫が入り込んでしまうと、体外に排出できない可能性が高いです。性行為以外が原因となって起こりやすい性病なので、大量の人が利用するような施設を利用する際は、トリコモナス膣炎の症状が出るようなことがないように、予防策をきちんととっておくことが大切だと言えるでしょう。